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ゼミの内容で選ぶ

大学生活の充実度を決める重要なものさし

ゼミとは日本の大学独自の教育方法で、自分が所属する学部の教授や講師の方が持つ研究室に入りそこで一緒に研究の手伝いなどをしていくことになります。

ここ最近は理系化学分野での日本人研究者の評価が世界的に高くなっていますが、そうした受賞者の多くがインタビューで自分の研究室で一緒に研究をしてくれた人たちのことを褒めていたりします。

現代の化学分野などはかなり高度で複雑な作業を繰り返していかないといけないので、どうしても多くの優秀な人手が必要になってきます。

学生にとっても著名な研究者のいる大学に進学してその研究の手伝いをすることができるということは大きな魅力になります。

ただ気をつけたいのはそうした有名な研究者のいるゼミというのは競争率も激しく、手伝いをする研究の内容も相当にハードなことも多いということです。

給与を支払って仕事をしていく会社と異なり、大学はあくまでも学生は学費を支払って勉強をしていく場所となっているので研究にばかり時間をさかれてしまうというのは本末転倒となってしまいます。

憧れの教授や講師のいる大学があるときには、まずは情報収集をしてそのゼミ出身者は卒業後にどういった進路をとっているかということもよく調べてみてください。

有名ゼミの出身者は就職にも太いパイプがある

ゼミを重視して大学選びをするなら、就職に対しての影響についても詳しく調べた方がよいでしょう。

どの大学にも大抵非常に有名な講師や研究室があり、そこでは年間かなりの人数をゼミ員として受け入れています。

直接的に同じ時期に研究室にいた人でなくても、そうした歴史の長いゼミの場合には同窓というパイプができますので、就職活動時にOB・OG訪問をしていくこともできやすくなります。

同じ学科であった、同じ授業を履修していたという程度ですと先輩とのつながりが薄いですが、それが同じゼミ出身者となると例え直接顔を合わせたことがなくてもなんとなくつながりのある相手として扱ってもらえます。

また企業に顔がきく講師の人などは就職をするときに紹介状を作ってくれたりといったこともあるので、就職先に有利になるゼミというものがあるかどうかといったことも調べてみてください。

そうした大学内部の状況というのはパンフレットやネットの噂だけでは判断しづらい部分もあるため、オープンキャンパスなど直接話を聞ける場所で質問をしてみるのがおすすめになります。

実際に入ってみると楽なゼミが人気になります

ただゼミの内容というとかなり大学生活について詳しく知っている人でないと考えながら大学選びをすることができにくかったりします。

地元の高校の先輩が同じ大学を出ていたり、きょうだいに大学生がいたりといった人でもないと高校生時代から大学生活を明確にイメージするのは難しいことと思います。

ゼミ選びは入学してからでも十分時間があり、むしろ先入観なく授業を通して自分のやりたい研究室を見つけるという方法の方が充実した学校生活を送ることができることもあります。

大学に入ってからゼミを選ぶとなると、自分の時間を確保するためにできるだけ研究室に頻繁に通わなくてもよいような楽なゼミに人気が集まる傾向があります。