学校内の印象は案外大切です
これから入学をしたいと思っている大学があるときには、とりあえず実際にその学校に足を運んでみることをおすすめします。
地方などで簡単に出かけることができないという人なら、オープンキャンパスや進学説明会などの時を利用して校内に少しでも入ってみるようにしましょう。
今すぐに進学希望するかどうかを迷っているということなら、とりあえず高1~高2くらいのときに学園祭に行ってみるというのもよい方法です。
そのときに見ておいてもらいたいのが、学校内からなんとなく漂う雰囲気のようなものです。
雰囲気というと漠然としてわかりづらいですが、言ってみれば直感として感じる「居心地がいいな」「なんとなくよくない気がするな」といった感覚です。
理系の学生などは非理論的と言って嫌がるかもしれませんが、案外この第一印象がその後の学校生活を決める手がかりにもなってきます。
学校内の様子でわかる学校の状態
「割れ窓理論」という心理学の言葉がありますが、これはその場所の雰囲気を見分けるために大変有効な手段となります。
理論では、例えば自分の身の回りの建物であちこちの窓が割られて長期間放置をされているような場所は次第に治安が悪くなっていきやすくなるというふうに言われています。
窓が割られるというところまではいかなくても、廊下のあちこちにゴミが落ちていたり、タバコの吸い殻が正規の灰皿以外の場所に平気で置かれている、壁や講義用の机に落書きが多いといったところでは学生全体の質が悪く荒れた雰囲気になってしまっている可能性があります。
最近では少しでも入学志望者を増やそうとして私立大学などでどんどん新しい設備を作っているということもあるようですが、基本的な清掃や破損の修復がされていないということはその時点で校内の雰囲気を疑った方がよいと言えます。
逆に国公立大学などは国の予算が縮小している関係で建物自体が大変古くなっていたり、落ちない汚れがついていたりすることもあります。
ですが学生一人ひとりの自覚を養うことができている大学ならば、ゴミの投げ捨てや汚い落書きを防ぐことができるはずなのでそうした細かい管理や民度についてもチェックしていきましょう。
学校の近所の治安状況も重要
学内の雰囲気と合わせてよく調べておきたいのが近隣地区の治安状況です。
一般的には有名な大学の近くの地域の治安はよいことが多いのですが、場合によっては夜間の犯罪率が上昇したり、一人暮らしの女性を狙った犯罪が頻発する地域であることもあります。
大学の下見をするときには可能であれば昼間の時間帯だけでなく夕方や夜くらいの時間の様子も見ておくようにしましょう。
学生街の場合には一人暮らし用のアパートやマンション、居酒屋やファミレスなどが多くあるものですが、そうしたところも安全に利用できるしくみがあるかどうかといったところもよく見ておきたい点です。