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国立/公立/私立で選ぶ

一番人気は地元の国立大学です

大学全入時代と言われてはいるものの、かといって全ての進学を希望する高校生が自分の志望校に入学ができるというわけではありません。

全入という言葉はあくまでも入学者受け入れの総数と進学希望者との割合だけで算出をしたものであり、実際には人気のある大学には志望者数が数十倍と殺到する一方で、毎年定員割れを繰り返す不人気大学も存在していたりします。

時々ニュースなどでも学校法人が倒産や廃業をすることになったということが伝えられてきますが、これも入学希望者にとって魅力のある大学となることができなかったということが関係しています。

特にここ近年では受験生を持つ親世代の経済状態もきついこともあって、遠方にある学費の高い私立大学に入学をしたいという学生は激減しています。

逆に人気が高まっているのは学費も安く地元で安心して通学をすることができる国公立大学で、センター試験の受験者も高止まりを続けているというのが現状です。

国公立大学に入学するためには

それぞれの大学の違いについて説明をします。

まず国立大学とは設置当初は国が運営していた大学のことを言います。

ただし2003年からは法律が改正されたことにより、国立大学法人法をもとに国とは独立した大学法人が運営主体となっています。

しかし国が設置をした教育機関としての位置づけは運営組織が変わっても依然としてあり、また全国都道府県に必ず1つ以上が設置されているということも特徴の一つとなっています。

公立大学は国ではなく地方公共団体が設置をした大学のことですが、現在は国立大学同様に法律によって地方独立行政法人が運営主体となっています。

数としては国立大学は全国に86校、公立大学は83校とほぼ同数です。

私立大学はそうした行政組織とは関係なく組織された学校法人が設立をしたものであり、全国には600校以上が存在しています。

国立大学と公立大学は運営母体こそ違っていますが教育体系についてはほぼ変わりなく、試験制度やカリキュラム、授業料についても全国で大きな差がつくことはありません。

国公立大学の入学試験で必ず行うこととなっているのがセンター試験という全国統一の試験で、全国どの国公立大学を受ける場合でもみな同じ日に同じ内容の試験を受け、その結果を2次試験に持ち込むことになっています。

ですので国公立大学を受験したい人はどの学校にするかということはとりあえずおいておいてまずはセンター試験対策というふうに明確な目標を持つことができます。

学校ごとの特色が強く出るのが私立大学

最近では国公立大学志望者が増えたこともあり、私立大学でもセンター試験の結果を重視するところも増えてきています。

しかし基本的には私立大学の試験は全て学校ごとに自由に決めることができるようになっており、中には非常に奇抜な試験制度をとっているところもあります。

特に注目なのがAO入試という一芸に秀でた人を優先的に入学させるという制度であり、そうした特殊な試験を導入している学校なら高校までの偏差値がそれほど高くなかった人であっても入学できる大学の幅が広がります。