人気のある分野で選ぶ
全国に多数ある大学では、その時代のニーズを反映させるように人気の学部が変化したりするものです。
ここ数年の全体的な人気傾向としては「就職に強い」「資格取得に強い」「安定した職業に就きやすい」といった安定志向が強く表れています。
そうした社会的傾向に加え、政府としての人材育成の取組もあり学部や学科として全体的に理系学部が好まれる傾向にあります。
特に求人に有利な医療系の学部は大変な人気となっており、超難関の医学部を筆頭に、薬学系や保健衛生に関する分野を学ぶことができる学部の競争率が高まってきています。
反対にここ最近人気が現象系にあるのが法学系等の学部です。
法律系はかつては排他的業務ができて独立にも役立つ就職に有利な学部とされてきましたが、新司法試験制度などにより法律家あまりの状態ができてきたことにより、難易度のわりに就職にはそれほど強くないという雰囲気が学生に浸透してきているようです。
独自の学部を打ち出す大学も
これまで日本の大学では、「官僚・サラリーマン育成」が目的になっているかのような教育方針がありました。
日本国内にある難関大学では、成績がトップに近い人材は官僚や大企業のサラリーマンを目指す傾向が強く、新しい産業を創出する人材にはなりにくいということが指摘されてきました。
そこで最近では産業競争力全体の底上げのため、経営者を養成するための独自の課程をうちだす大学や、留学生を多く受け入れている国際関連の学部が増加してきています。
他の大学には見られないような個性的な学部を作る学校もあるので、自分の興味のある分野に適合する学校ということで探してみるとよいでしょう。