オープンキャンパスはもともとその学校を受験する受験生のために大学の特徴をよりよく知ってもらうために開催されるインベントでしたが、ここ最近では保護者が同行して参加するケースが増えてきているといいます。
親子でオープンキャンパスに参加する人の割合はだいたい5割くらいと言われており、しかも母親が一緒に参加するというケースがほとんどです。
保護者が参加するオープンキャンパスでは、説明会で積極的な質問がされることも多く、就職率や学校生活のサポートについてといった具体的な項目が保護者からなされます。
そうした保護者ならではの心配について対応できるように、学生向けの大学カリキュラムについての説明会とは別に、保護者専用の説明会を開催している学校もかなりあります。
保護者が参加するメリット
保護者がオープンキャンパスに同行することで得られるメリットは、やはり子供の将来について親として積極的にアドバイスをすることができるということです。
また、はじめての一人暮らしを経験することになるかもしれない土地を一緒に回って雰囲気をつかむことができるという点もあります。
大学を卒業したらその後にはいよいよ社会人としての生活が待っているわけですから、就職に少しでも有利な学校を親としての視点から選ぶことができるというのは、子供である受験生にとっても心強いことです。
どうしても受験生だけで学校を判断するとなると、実用的な面だけでなく理想などで学校選びをしてしまいがちであるので、信頼できるアドバイザーとして保護者の果たす役割は大きなものになります。
参考サイト:オープンキャンパス徹底活用法【保護者編】
注意も必要
ですが一方で、保護者が同行することで主体性を損なってしまう受験生も中には見られます。
親心としてはできれば有名大学に入学してほしいという願望はどうしてもあるものですが、その気持があまりにも子供に伝わりすぎてしまい、志望校選びを親の意志に引きずられて行ってしまうというケースもあるようです。
子供側から見れば親がどれくらい熱心に説明会で質問をしているかを見れば、どこを志望校にしてもらいたいかはわかるでしょうから、素直な性格の子供ほどそうした自分以外の意志で行動を決定してしまいがちになります。
保護者の方にはその点をしっかりと意識して、自分の願望が子供の志望よりも優先されていないかということにも気を使ってもらいたいところです。
保護者が参加するにあたって
保護者としてオープンキャンパスに参加する場合には、できるだけ先入観を捨てて冷静な目で学校の体制を判断できるようにしてください。
もし詳しく説明を求めるとしたら、学費や奨学金、留学といった充実したキャンパスライフを続けていくための制度があるかということをしっかりと確認していきます。
大切なのはその大学に通うことで子供がどれだけ能力を伸ばし開花させることができるかということなので、大人のサポート役として支えてあげてください。