よい大学と呼ばれるところは大きく2つのタイプに分かれるといいます。
一つは徹底的に学生の自主性に任せる運営になっており、やる気のある人にはどんどん単位をとったり、資格のための勉強ができるようになっていたりするところです。
欠席などがあってもそれは自己責任として学校の方であれこれと世話をやくようなことはせずに、ただ単位が足りないという事実だけで判断をしていきます。
もう一つのタイプは、逆に徹底的に学生の世話をやくという運営方法です。
講義は基本的に少人数の単位になっており、欠席があった学生などに対しては同級生同士や学生課の人が細かく連絡をとったりしてできるだけそうしたことがないように徹底していきます。
就職に関しても同様で、細かく進路についての相談を受けたり就職に有利になるセミナーや勉強会を案内していったりします。
それらが中途半端な対応になっている大学では、中途退学者が増えたり就職率が低くなったりしているようです。
今どちらかといえば大学新入生たちに選ばれているのは後者の面倒見を徹底的に行うところです。
いわゆる高偏差値の大学では、基本的に学生の自主的な選択に任せるかわりに日本でトップレベルの学問を提供するというスタンスをとっています。
ですが偏差値だけではなく独自の個性を伸ばす方針で学校運営しているような場合には、就職課が充実しておりなりたい職業について学生からの要望にきちんと応えることのできるしくみができあがっています。
大学での勉強が就職活動に役だっているか?といった質問を卒業した大学生たちにたずねてみたところ、「はい」と答えた率が90%を超えている大学として山口大学が挙げられています。
他にもキャリア形成教育に定評がある大学としては、跡見学園女子大学や金城学院大学、愛知淑徳大学といったところが挙げられています。
これらはいずれも大学の知名度としては東京六大学などよりも若干劣るものの、かなり就職のための学問ということに力を入れている大学と言えるでしょう。
大学の就職支援についての満足度は大学間でかなり異なっており、最も就職課が「役立っている」と回答した割合が高い新潟大学を筆頭とし、跡見学園女子大学、弘前大学、昭和女子大学といったところも高い評価をえているようです。
就職課が強い・弱いというのはその学校からの卒業生がそれまでどのような進路に進んだことがあるかということも大きく関連してきます。
大企業などでは過去によい人材を輩出した実績のある大学からまた採用をしたいと考えることもよくあるので、そうした企業側にとっての大学のブランド力をどう生かしていけるかという情報も就職課にはそろっています。
就職についての説明会に参加をしたときには、過去の実績や学校としての就職活動への取り組みなどの項目をきちんとチェックしてみましょう。