資格の取得状況について
将来なにか就きたい職業があるなら、そのための資格取得ができる大学を選ぶことが大事です。
最近では就職難ということもあってか、大学入学前の高校生から非常に職業意識は高く、資格取得ができる大学や学部・学科は大変な人気となっています。
特定の職業ではそもそもその資格がなければ採用試験を受けることもできないというような排他的な性格を持っていることもあるので、できることならば在学中に確実に資格取得ができるところを探しておくことが有利になります。
教諭職や医療系、福祉・介護系の仕事においては数年の実務経験がないと国家試験を受けることが出来ないことになっている資格もいくつかあります。
ですがきちんと認定を受けた大学の課程を受講することにより、そのような実務経験と同等にみなされる研修を単位として受けることができるので、時間の短縮に役立ち新卒時の就職先探しにも有利になります。
ただし気をつけたいのが、一見同じような学部・学科名をしている大学であっても、必ずしも卒業時に取得できる資格が同じではないということです。
その学校ごとに資格取得状況が大きく異るということもよくあるので、オープンキャンパスなどで講評される資料はしっかりと読み込み、具体的にどんな資格取得に有利なのかを調べておきましょう。
大学の課程で取得できる資格
大学で取得することができる資格の種類を具体的に挙げていけば「教育系」「医療・看護・保健・衛生・家政系」「福祉系」「建築・土木系」「運輸・通信・技術系」に分けられます。
「教育系」とは小学校教諭や中学校教諭を始めとし、学校の先生となるための教員免許のほか図書館司書や学芸員、幼稚園教諭や保育士といった資格があります。
特に学校の先生になるための資格は大学での単位取得と教育実習が絶対条件となっていることがほとんどなので、教職を目指すなら教育学部など免許取得ができるところをきちんと選ぶ必要があります。
また医師や看護師といった医療系の仕事も、資格がなければ就くことができない仕事がほとんどなので、どの学科でどんな資格がとれるかといったことを調べてみましょう。
さらに社会福祉士や介護福祉士といった人材不足が問題となっている福祉系や介護系の資格がとれる学部も人気があります。
資格取得は単位取得と同時にできるものもあれば、大学卒業により受験資格のみが与えられるものもあるので、大学に入ったからすぐ資格がとれるとは思わずそのあとの進路も意識して調べてみてください。
複数の資格を同時取得できるところがおすすめ
資格がとれる学部・学科は大人気ですが、中でも特に注目したいのが複数の資格を同時に受けることができるようになっているところです。
在学中には数多くの単位を取得しますが、それらの選び方によっては同じ年度のうちに複数の資格を受けることができたり、受験要件を満たすことができるようになったりします。
どの大学がどんな資格に強いかということは実際に調べてみないとわかない部分が多いので、なんとなくのイメージで選ぶのは大変に危険です。
また特定の資格に強い大学は、大学向けに多くの求人を集めることもできていたりするので、学校から推薦を受けて条件のよい就職先を探すこともできたりします。