オープンキャンパスでは、個別相談会として個人単位で気になっていることを質問できるコーナーが設けられていることもよくあります。
通常のセミナーや説明会、ガイダンスなどでは他に大勢人がいるために聞きづらいような質問も、個別相談会なら気兼ねなくたくさんの質問をすることができます。
学校の担当者の人と直接言葉を交わして確認することができる機会はそう何度もないので、そうしたチャンスを最大限に利用して入学に際しての疑問をなくしていくようにしましょう。
個別相談会には二種類があり、学校の担当職員の人が行ってくれる場合と、在校生である先輩が受け付ける場合とです。
学校の職員が担当する場合には、入試広報部などの職員が対応をすることが多くなっています。
その学校の学部や学科、そのカリキュラムについてはすでに個別相談会の前に集団でのセミナーなどが行われていることがほとんどなので、個別相談はその説明会を受けての細かい疑問への対応ということになっています。
やはり個別相談会で最も多く質問される項目としては、その年の入試動向についてです。
私立大学などでは毎年その時の情勢に合わせて入試方法を変更するということもよくあるので、そうした新しい入試制度はどのようなものかということを、オープンキャンパスのある春先~夏に情報入手することができればかなり有利になると言えます。
また、近年では通常の受験方法だけでなくAO入試といった特殊な受験方法もあるので、そうしたものは今年はどのくらいの枠で行われるかや、どうした学生が優先的に合格するかということについてもできれば早くから知っておきたいところです。
これは学生が担当する個別相談会でもよくある質問で、実際に前年度AO入試で入学できた在校生からのアドバイスを受けることもできます。
さらにこれから受験本番までの時期にどのような勉強法をしておくのがよいかといった意見も大変に参考になります。
他にも個別相談会では、就職活動を始める時期やそのサポート体制、留学やインターンシップなど就職に役立つ支援制度があるならそうしたものについて詳しく聞くことができます。
大学入試が終わる前からそうした進路の細かい部分について気にしているという人はそれほど多くはないかもしれませんが、もし入学することができたときにはどのような進路を選ぶことができるかということは大学ごとにかなり差があるので学校選びの参考にすることができます。
個別相談会は時間が決められていることがほとんどなので、オープンキャンパス前にいくつか気になる部分について項目をまとめておいて、時間内で無駄なく質問をしていくようにしましょう。
複数のオープンキャンパス・個別相談会に参加して同じ質問をしてみるというのも、比較検討するときに役立ちます。