オープンキャンパスでの大きなメリットの一つに、その年行われる受験についての最新情報が手に入るということがあります。
入試方法は基本的にはその大学が伝統的に行ってきている方法によることが多いのですが、ここ数年内のうちに社会的に必要とされる人材のニーズが変化したことなどもあり、それに対応するべく入試方法そのものを大きく変更する大学も出てきています。
特にそれまではセンター試験という全国共通のペーパーテストがかなりの比率を占めていた国立大学においても、今後はペーパーテストだけではない人間力をはかるテスト方法を導入しようという動きも多く見られているので、いつからどのように変更されるかという情報集めは今後受験生にとって重要な項目となってきます。
国公立大学の場合、センター試験を1月中旬頃の土日に行い、1月下旬から2月上旬にかけて個別の大学への出願を受け付けるという流れになっています。
その後前期日程試験が2月下旬から、中期日程試験が3月初旬、後期日程試験が3月中旬ころに行われることになります。
近年では学費が安く就職に有利な国公立大学への人気が高まってきているので、おそらくほとんどの人はまず国公立大学を受験し、その合間を埋めるようにして私立大学を併願していくという方法をとることと思います。
私立大学試験は一般的には1月~2月の間のどこかの時期に実施されるようになっており、日程は大学によって大きく異なります。
国公立大学は同じ期日程内に複数の学校を同時受験することはできませんが、私立大学は受験日程がずれてさえいれば何校でも受けて構いません。
この複数併願が曲者で、うまくスケジュールを立てていかないと試験の日程がかなり連続してしまったり、合格発表の時期の都合で入学金などの支払いに困ってしまうような場合もよくあります。
ですので、早めに準備をしておくためにも、どの学校をどういう日程で受けるかという計画を事前にきちんと立てておかなくてはなりません。
また最近では私立大を中心に学力とは別のその人の高校生活での総合的な能力から判定するAO入試に注目が集まってきています。
AO入試では高校時代の成績や学習態度、課外活動などによって合否判定が行われますが、学校によってはそれにくわえて面接や論文・レポートの提出を求められることがあります。
AO入試は通常の受験よりも時期の早い9~10月ころに行うことが通常となっています。
ですので早めに対策が必要となるとともに、もし思うような結果にならなかった場合の対策についても考える必要があります。
オープンキャンパスではそうしたその年独特の受験日程や内容についての情報をいち早く仕入れることができます。
中にはオープンキャンパスでしか公開されない情報もあったりするので、少なくとも第一志望校の受験対策セミナーにはぜひ参加するようにしたいところです。